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赤羽 温; 青山 誠; 杉山 僚; 久保 亮一*; 小川 奏; 辻 公一; 山川 考一
no journal, ,
低温冷却Yb:LuLiF結晶を用いて999nm及び1024nm波長でのチャープパルス再生増幅を行い、それぞれ6mJ, 8.5mJの出力を得た。出力光パルス幅は999, 1024nm出力でそれぞれ13ps, 27psに圧縮されており、非線形過程の誘起光として利用可能である。またこの再生増幅器では999, 1024nmの2波長同時発振も可能で、THz領域での差周波発生への応用が期待できる。
波多江 仰紀; 林 利光; 梶田 信*; 吉田 英次*; 藤田 尚徳*; 中塚 正大*; 矢作 鎌一*; 信夫 克也*; 小野 武博; 草間 義紀
no journal, ,
ITERの周辺トムソン散乱計測装置では、プローブ光として、波長1064nm,エネルギー5J,パルス幅10ns,繰り返し率100HzのYAGレーザーが必要である。高平均出力レーザーで特に問題となるのは、レーザーロッドの熱レンズ効果による出力制限,熱複屈折効果による偏光解消によるビーム品質の低下,多段配置の高利得増幅器による寄生発振である。これらの問題を解決するために液体フレオン系化合物を媒質とする誘導ブリルアン散乱位相共役鏡を利用したレーザーシステムを設計し、構成要素の試作と試験を開始した。LD励起の単一縦モードYAGレーザー発振器のビームは、シリンドリカルレンズ構成のビーム拡大器で楕円形にし、横2連セレーテッドアパーチャーで、ビーム分割とプロファイル整形後、各ビームは2台の増幅器に入る。増幅器を通過したビームは位相共役鏡で反射され、再度増幅器を通過し、ダブルパス増幅された後、各ビームは偏光器で取り出される。それぞれのビームは50Hz, 5Jで出力され、互い違いに出力することにより100Hz, 5Jを実現する。増幅器には直径14mm,長さ100mmのNd:YAGロッドが2本搭載される。それぞれのロッドは、2本のフラッシュランプで励起する。フラッシュランプに投入する電気エネルギーは、ロッド1本あたり100Jであり、50Hzで点灯させる。このような増幅器を試作し、性能試験を行った結果、ロッド1本から1.76J程度のエネルギーを引き出せ、要求性能を達成できる見通しを得た。
桐山 博光; 森 道昭; 大東 出; 小瀧 秀行; 金沢 修平; 近藤 修司; 中井 善基; 下村 拓也; 田上 学*; 圷 敦; et al.
no journal, ,
レーザー粒子加速器などの利用研究に不可欠な高コントラスト・高強度レーザーシステムの開発を行っている。高いコントラストを得るために、高エネルギー・クリーンパルスによりシードされた光パラメトリックチャープパルス増幅器(OPCPA)を前置増幅器として採用したチタンサファイアチャープパルス増幅器を用いたシステムの整備を推進している。過飽和吸収体によりASE成分を除去し、1nsにパルス幅を伸張されたマイクロジュールの高いエネルギーを有するシード光は、OPCPA前置増幅器により10ミリジュールまで増幅され、その後、チタンサファイア前置増幅器で300mJ,チタンサファイア主増幅器で3Jにまで増幅される。チタンサファイア主増幅器における熱負荷を低減させるために結晶を100Kにまで冷却している。パルス圧縮後に、ほぼ回折限界の優れた集光径で10W/cmを達成するとともに、psの時間領域において10桁以上の高いコントラストを得た。